輸入ビジネスにおける単純転売とメーカー仕入れの違い




Illustration by Lettering team from Ouch!
こんにちは、つんまです。


ブログの問い合わせで最近よく聞かれるのが「メーカー仕入れは難しいですか?」ということです。


僕自身メーカー仕入れを始めて1年ほど経つのですが、単純転売と比べていいところも悪いところもあるというのが正直な感想です。


それぞれの違い、メリット・デメリットを僕なりに考えてみました。

単純転売の特徴

仕入先は海外ECサイト

単純転売の場合仕入先はオンライン上のECサイトになります。よく使われるのがAmazon.com、eBay、Walmartなど。



登録すれば個人でも誰でも買える海外のECサイトから購入し、日本のAmazonや楽天、ヤフーショッピングなど国内のECサイトで販売します。



仕入れは1個から購入でき参入障壁は高くないです。海外なので英語でのやり取りにはなりますが翻訳サイトを使えば難しくありません。


リサーチの仕方

販売するプラットフォームで、僕の場合日本のAmazon販売がメインなのでAmazon上でいくつ売れているか、ライバルが何人いるか確認し仕入れるかどうか判断します。


良さそうな商品が見つかったら、その商品のバリエーションやそのメーカーが扱ってる商品を探していくという作業の繰り返しです。


利益商品が見つかったらその商品を出品しているセラーが他にどんな商品を出品しているか探していきます(セラーリサーチ)。



Amazon販売のリサーチに使うのは主にKeepaというツールです。こちらで解説しています。



Keepaを使ったリサーチ方法を公開!必ず利益商品は見つかります- ebay輸入でフリーランスへ!~元会社員つんまのブログ~


単純転売のメリット

単純転売のメリットはリサーチから仕入れまでが早いことです。上記のようにkeepaを使ってリサーチをして自分の基準を満たしていればすぐ仕入れることが可能です。



このスピード感は単純転売ならではですね。いい商品見つけた=仕入れに即つながるのがいいところです。


単純転売のデメリット

逆にデメリットは仕入が安定していないこと。よく売れる商品なら一気にたくさん仕入れられたら楽なのですが、基本的には単発での仕入れがほとんどです。



在庫が切れるといつ仕入れられるかはわかりません。そのため入荷情報をこまめにチェックする必要があります。



入荷の通知をオンにしたり、条件があった商品が出品されたら知らせてくれるツールを使う方法もあります。



参入障壁が低いのでライバルが増えやすいのも大きなデメリットですね。



商品を見つけた時には利益が出ていても、同じタイミングでライバルも見ていると一気に価格破壊が起きる可能性があります。



輸入ビジネスをしている方ならおそらく誰もが経験していることです。

メーカー仕入れの特徴

リサーチの仕方

商品の探し方は基本的には単純転売とよく似ています。売れている商品を探すことから始めるのは同じです。


ただしアプローチする手順が異なっていて、商品を販売しているセラーではなく作り手の大元、メーカーに交渉していきます。


誰もが知っているような大手メーカーを避け、中小規模のメーカーをターゲットに絞りメーカー名で検索。


メーカーのWEBサイトが見つかったらContact Us もしくはWholesaleを探してそこからメーカーとコンタクトを取ります。


メーカーによって連絡方法は異なるのですが、フォームに入力し要件を伝えるものもあれば、メールアドレスが記載してある場合もあります。


サイトが見つからない場合FacebookなどのSNSで検索すると出てくることも多いです。

交渉は外注化、プロにお願いするのがベスト

単純転売の時にセラーに聞くことは「いくつ買うか」「値下げ可能か」「コンディションはどうか」こんなもんです。


とてもシンプルでテンプレを用意しておけばコピペで完了することがほとんどです。


一方メーカーと交渉する際は企業対企業の取引となるので、より専門的な知識が必要になります。


もちろん英語での回答なので、事業規模やMOQ、資本金など色々聞かれると最初は結構パニックになります。


毎日何十件とそんなやり取りをしているとそれだけで結構疲弊してくるので、メーカーの交渉自体を外注さんに任せることをおすすめします。


僕自身もそうやって外注化してみましたが、交渉の効率も良くなり大成功でした。


細かいニュアンスも伝えてくれますし、こうした方がいいかも、と提案してくれる方もいます。


クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトで募集すると結構すぐ見つかりますよ。

メーカー仕入れのメリット

メリットは何と言っても仕入れが安定していること。交渉が成立して価格が決まれば、在庫があれば欲しい分だけいつでも仕入れることが可能です。


回数を重ねるごとにお互いに信頼関係を築くこともでき、割引額が大きくなることも多いです。


仕入に困らないというのは物販において欠かせない条件ですよね。商品がないと売上は立たないので最重要と言ってもいいかもしれません。

メーカー仕入れのデメリット

メーカー仕入れのデメリットは成約までの時間が掛かることです。すぐに交渉成立ってことは少ないです。


まず商品をリサーチ、メーカーのサイトを調べてコンタクト、返事が来る確率も決して高くありません。


返信が来たとしても「Amazonで売るならイヤ」「日本では売りたくない」「これ以上リセラーを増やしたくない」などいろんな理由で断られます。


数々の難関を潜り抜けようやく見積もりを出してもらえると思ったら、条件が厳しい。


「毎月$1000は仕入れてねー」「100個以上でないと卸さないよー」など吞みにくい条件を言うメーカーがほとんどで、注文単位が大きくMOQの交渉が厄介なのもデメリットです。


ひとつのメーカーの仕入れ単位が大きいので仕入れをミスすると途端にキャッシュフローが悪くなります。(僕も過去に何度かやらかしています。)


成約まで時間が掛かり、仕入れコストが上がるのは間違いないのですが、その分参入障壁が高いので単純転売程ライバルが急増することが少ないのはメリットとも言えますね。

利益率はそこまで変わらない

メーカー取引って特別なことだから利益率高そう

そんな印象はないですか?実際は単純転売とそこまで変わりません。


メーカーも自分だけでなく他のセラーにも卸しているため、価格破壊されるのを恐れ
極端に安くすることは稀です。


仕入が安定しているというメリットがやはり一番大きいと感じます。

単純転売とメーカー交渉どっちがいい?

結論:両方やるのがベスト!

単純転売もメーカー仕入れもメリット・デメリットがあるのでとりあえず両方やってみるのがいいですね。


輸入ビジネスを始めたばかりだと単純転売の方が結果が出やすく続けやすいです。


Amazonのアカウントリスクや仕入れの安定を考えると、ある程度売上が出るようになった時点でステップアップとしてメーカー交渉にチャレンジするのがいいと思います。


そしてその先の代理店販売やOEMを見据えて販売していくのが王道ですね。


僕もゆくゆくは代理店販売にチャレンジしていきたいです。それが今年かもしれません!(しらんけど)


契約が決まった取引先に会いにいくために海外に行ったり、逆に日本に招待しておもてなしをしたり、海外の方との交流を想像するとドキドキしますね。


いつでもチャレンジを忘れず楽しく仕事をしていきたいものです。


ここまで読んでいただいて本当にありがとうございます。


最近Twitterやブログの問い合わせが増えてきたのでとても喜んでおります。


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