こんにちは、つんまです。
今回はキャッシュフローを考える上で大切な「融資」について記事にしました。いわゆる借金になるのでいいイメージを持っていない方も多いかもしれません。
ただビジネスをやって行く上で融資というのはとんでもないパワーを発揮してくれます。僕自身も実際融資を受けてますので、どのようなメリットがあったか、どのように融資を受けたか解説していきます。
融資とは?
融資とは簡単にいうと事業用資金を借りることです。よく似た言葉で「出資」や「投資」がありますが、決定的に違うのが融資には返済義務があること。
借りる側と貸す側の関係がはっきりしていますね。借りた側は借りることで事業を大きくできますし、貸した側は貸した金額にたいしてかかる金利で利益を得られるのでWin-Winな関係です。
融資を受けるメリット・デメリット
融資を受けるデメリット
まずはデメリットから。なんといっても「借金」と「利息」です。借金をしたことは事実ですから、返済という重い責任を感じることはあります。
利息もバカになりません。潤沢にキャッシュを持っていて余裕がある方は融資を受ける必要はないです。
融資を受けるメリット
メリットのひとつとしてキャッシュフローの改善が挙げられます。僕自身の経験でお話しすると、比較的キャッシュはある状態で起業しました。
ただ子供の学費が意外とかかったり、思わぬ出費が重なったりして仕入を抑えないといけない状況になってしまったことがあったんです。
そんな時に融資を受けようと申請したのですが、審査が通って入金があった時はとてもホッとしたのを覚えています。安心という意味でも融資を受けてよかったです。
ただ最大のメリットはやはり自分の資金だけでは得られない利益を上げられることです。物販は仕入さえできれば必ず儲かる商売です。
100万円しか資金がなかったら利益率20%として20万円しか利益が出ませんが、もし10倍資金が手元にあれば利益も10倍残すことがかなりの高い確率でできます。
融資を受ければ手数料をたった2~3%払うだけで可能になるんです。資金があればもっと利益出せるのにと普段思っている方はぜひ融資を受けることを検討してみて下さい。
融資を受ける方法
どこから借りる?
融資を受けると決めたら、どこから融資を受けるか決めないといけません。候補としては
・日本政策公庫
・地方自治体
・民間金融機関(信用金庫や信用組合)
この辺りが一般的です。これからはじめて融資を受ける方は日本政策公庫の一択でいいと思います。
日本政策公庫には「新創業融資制度」という無担保・無保証人での借入が可能な制度があるからです。
最初は借りやすさも大切です。これからビジネスを成長させていく中で融資を受けたという実績は大きな武器にもなりえます。「信用」があるという判断基準になるわけです。
比較的借りやすい公庫で実績を作り、その後ビジネスを拡大していく中で地方自治体や民間金融機関に融資を受けるという流れでもいいかもしれませんね。
融資の審査基準
ざっくりいうと
・貯蓄がいくらあるか
・売り上げがいくらあるか(利益じゃなくて売上)
・CIC(信用情報機関)の情報
を基に融資先が信用できる融資先か、きちんと回収できる融資先かを見ています。
融資する側は貸せば貸すだけ手数料を取れるのでできたら融資をしたいのですが、返ってくるかわからない相手には貸したくないです。(当たり前ですね)
そこで信用情報を確認できるCICの情報を参考にしているんです。CICとはクレジットカードの支払い状況やローンの利用状況の情報を管理している信用情報機関のことです。
融資する側はCICに提示を申請すると融資先の信用情報がどのような状態か見ることができます。
過度に債務を背負わさないことで自己破産を防いだり、貸し倒れによる企業の資金の圧迫を
未然に防ぐ役割があるんですね。
融資を受けようとするなら、ある程度の預貯金と売り上げが立ってから、そしてCICの情報も確認しておいた方がいいです。
融資の手順
では実際に僕がどのように融資を受けることができたか公開します。個人によって異なるとは思いますが参考程度にしてもらえると嬉しいです。
地域の商工会議所に電話
最寄りの商工会議所に電話し、新創業融資制度を受けたい旨を伝えました。翌日担当の方と面談することになり、その時に必要だった書類が
・創業計画書
・開業届
・身分証のコピー(現地でコピーしてくれます)
直接日本政策公庫に連絡してもいいのですが、僕が融資を受けた2020年はコロナ禍ということもあり、郵送などで手配するとかなりの時間が掛かるということで商工会議所にお世話してもらいました。
創業計画書のチェックも事前にしてもらえたのでありがたかったです。
できるだけシンプルな計画書にしたいなあと思っていたのでこちらを参考に作りました。最終的に審査には通ったのでよかったです。
リンク
創業計画書のダウンロードは以下からできます。
日本政策公庫から電話
商工会議所の担当の方との面談が終わり、今後の流れを説明していただきました。公庫への書類の送付、融資内容などを商工会議所側が伝え、受理され次第順に連絡が直接来るとのことでした。
公庫の担当者から連絡があったのは約1週間後、面談の日取りが約2週間後に決まりました。
いざ、担当の方と面接
面接時に僕が用意していったのは
・開業届(受領印付き)
・預金通帳(事業に関わるすべての銀行が対象)
・創業計画書(1枚)
・住宅ローン支払明細(他ローン決済のものがあれば)
・収支報告書(exelで自分で作成)
・在庫管理表(普段自分で作成しているもの)
です。先方から必要なものは指定してくれるのでいわれたものを用意すればいいのですが、その他はいかに自分が支払い能力があるかのアピール材料なのでプラスになるものであれば用意したほうがいいです。
あと公庫の担当の方とお話しして重要ポイントだと感じたのが
「売上」です。
やはり一番は支払い能力があるか、売上が立つビジネスをしているかを重視しているように感じました。
面接内容
どんなことを聞かれたか質問も気になるとは思いますが、基本的には創業計画書に沿って話を進めていき、わからないところを詳しく担当の方に聞かれるという流れになっていました。
担当の方は輸入ビジネスのことを全く知らない訳ですから、創業計画書はなるべく細かく記載し、細かい数字など補足がいる場合は別途資料を持っていくことをお勧めします。
約1時間ほど担当の方とお話しし、後日融資の合否をお知らせするといわれ、面接は終わりました。手応えとしては、、、そんなになく淡々とお話しして終わったというのが率直な感想です。
審査結果の報告
約2週間後に担当の方から連絡がありました。結果は・・・
「保留」
そうなんです!すぐにオッケーというわけではなかったんです。そこでいわれたのが
「古物商許可証の提出を条件に融資します」
ということでした。その時点で僕は古物商許可証を持っていなかったので、すぐに警察署に申請しに行きました。わからないところを警察の担当の方に教えていただきながらできたので当日に終わりました。
古物商許可証の発行を申請して約1か月後、許可証が完成したと警察署から連絡があり、すぐに取りに行きました。
コピーを郵送して数日後、担当の方から融資の審査が通った!
との連絡はなかったのでが、指定した銀行に入金がありました。最後はけっこうあっけなかったんですが、無事融資を受けることに成功しました。
最初に商工会議所に連絡してからだと約2カ月程かかりました。古物商の取得する時間がなければ1か月くらいで融資を受けられたと思います。
まとめ
✓融資は申請してから1~2か月で審査結果が出る
✓物販は融資を受けると利益倍増
✓融資を受けるポイントは貯蓄額と売上
✓古物商許可証は取っておいた方がいいかも
✓創業計画書は本当に1枚でいける
物販は先ほどもお話ししたようにキャッシュがあればあるほど利益が出やすいビジネスです。ビジネスを拡大する上でも考える価値は十分にあります。
僕も実際に融資を受けるまではとんでもなくハードルが高いと思ってビビっていましたが、相手もビジネスですのできっちりこちら側の意見に向き合ってくれます。
なのである程度売り上げが上がっていて、さらに利益を伸ばしたいという方はぜひチャレンジしてみて下さい。
ここまで読んでいただいて本当にありがとうございます。
記事を読んでわからないこと、もしくはこんな記事があればいいなどコメントいただけると嬉しいです。
皆さんの意見を反映できるブログ作りにしていこうと思いますので気軽にコメント下さいね。よろしくお願いします!
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